ADHD小学生とスマホやタブレットとの付き合い方

ADHD
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我が家の問題児、長女いちごはADHDという発達障害があります。

今日は 彼女がまだ発達障害だと知らなかった頃、良かれと思ってやったことや、与えたもので、後々に後悔したことのお話をしようと思います。

というのも、あの時したことは悪影響でしかなかった、と後悔と反省をすることがとても多かったからです。

もちろんこれは全ての発達障害に共通することではないと思うので、こんなケースもあるよ、というお話です。

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その1 タブレット端末

我が家は幼稚園くらいのころからタブレットを時々貸し与えていて、元々は家族間で共有していました。

最初は帰省の際などの長時間移動の時に退屈しないようにと考えて、子ども向けのゲームを入れたりアニメを入れたりしていました。

たぶん時期にすると年長〜小学校低学年くらいの頃だったかなと思います。

周囲のママ友たちは赤ちゃんの時から親のスマホをいじらせたりしていたので、それと比べると子どもにタブレット端末を触らせたのは早い方ではなかったと思っていました。

思い返してみても、年長さん頃には同年代のかなりの子たちがタブレットやスマホやら、何かしらに触れていたはずです。

しかしスマホやタブレットというのは子どもにとって魔法のような道具で、とても魅力あふれるものです。

だってそうでしょう、好きなアニメをいつでも見れるし、ゲームをいくつも入れることができるから、飽きたら別のゲームに切り替えることがすぐにできます。

私なんて昔の人間ですから、アニメは放送時間になったらテレビの前で待ってましたが、そんなことをしなくてもすぐに観れちゃうんですから。

おそらく障害がなかったとしてもこの魔法の機器の魅力に抗うのはとても難しいことだと思います。

初めのうちこそ新幹線や飛行機などの移動の時だけでしたが、やがて動画サイトを観るようになり、お気に入りの動画投稿者ができたりするようになりました。

ご存知のようにひとつ動画を再生すると、オススメやら関連動画やら、次々に紹介されますよね。

そうすると途中で視聴を止めるのは難しく、次々と動画を観たくなってしまいます。

また、人気の投稿者は動画投稿サイクルも早いので、新しい動画がすぐにアップされます。

娘が好んで見ていたもには、同年代の子が主体の家族チャンネルや、有名兄弟YouTuber、マインクラフトなどがありました。

オススメで出てきた動画が観たいな、新しくアップされたのが気になるな、ということになってきます。

そのうちタブレットを使える時間をたとえば1日1時間に制限したとしても、動画を見るために早起きしたり、視聴時間を延長して欲しいがために宿題を早く終わらせたり、まるで生活の目的が『動画を観ること』みたいになってしまいました。

このことに、私は何かモヤモヤして、正しくないなという思いを抱きました。

本来なら自分の成長のために勉強したり宿題したりするはずなのに、動画を見たいからそれをする、になってしまったのです。

エネルギーの使い所を間違っている気がするんですよね。

その後スマホを持つことになりタブレットは回収しましたが、このスマホというやつも中々の癖者なのでした。

というわけで2つ目の後悔はスマホです。

もし今の自分が当時に戻れたとしたら、この2つは絶対に渡しません。

基本的に子どもには、便利なものはあまり与えないほうがいいな、というのが第一子の子育ての教訓です。

その2 スマホ

スマホも、タブレットとなんら変わらない便利機器です。

ある調査では、今や小学校6年生の半数以上がスマホを所持しているというのですから驚きです。

私が娘にスマホを持たせた理由としては、当時少し遠くにある習い事にいかせたり、成長して遊びに行く場所が広範囲になったことから、位置情報を正確に確認できるものにしたかったからです。

キッズケータイにも位置情報機能はありましたが、更新がリアルタイムでなく私には満足いくものではありませんでした。

ですので、スマホは子どもが使うためというよりは、私のためという意味合いが最初は強かったです。

しかし今度は友達と長時間ビデオ通話をしたり、動画を観られる時間を制限しても、制限時間をかいくぐって観られる方法で観ていたりして、ルールを守らないことがとても多くなりました。

その3 習い事

いちごの習い事は、幼少期から英会話、楽器、水泳、公文、塾、通信講座、いろいろやってきましたが、どれもものになっていません。

習い事って通うだけでは上達しないという典型かもしれません。

とくに公文は宿題が多いので、後回しにしがちな我が家の発達障害児には本当に向かなくて、毎回大量に溜まった宿題を消化するのにとても苦労しました。

というわけで公文は退会して塾に行かせました。

しかしそこでは宿題のプリントを無くしたり家に忘れたと嘘をついて実はやっていない、ということが起こり、塾から電話がかかってくる事態に。

これでは続けることに意味がないなと思い、退塾することになりました。

どれも娘の発達障害との相性が悪かった

タブレット、スマホ、習い事、どれも娘の発達障害との相性が良くなかったなと思います。

特に動画。

ADHDの娘は好きなことや楽しいと思ったことを途中で止めるのはとても難しいし、そもそも動画は手軽に幸福感や満足感を得てしまえるのです。

それに慣れてしまうと、達成するまでに時間や手間暇、努力を必要とするものは、元々苦手な上、更にしなくなってしまうのです。

そして、次々流れてくる動画を観ている間、何も考えないのでどんどん頭を使わなくなります。

これが本当に後悔した理由です。

そこで、娘の発達障害の診断がおりてから、我が家は一切動画もテレビも禁止にしました。

もちろん一緒に住んでいる私たち大人もです。

そのため、いちごが寮に入るまでの1年ほど、テレビを全く見ない生活が続いたため、すっかり世間の情報に疎くなりました。笑

久しぶりにテレビを見たら知らない人ばかりで驚いたものです。

(余談ですが、その時期に下の娘が産まれたため、結果として下の娘は1歳までテレビを全く観ずに育ちましたが、これはこれで良かったなと思います。)

公文や塾はそれ自体が発達障害に向かないというわけではなく、あくまでうちの娘には向かなかったというだけのことです。

公文のお話はこちらでも少し触れています。

発達障害は、興味のあることには人並み以上の集中力を発揮することもあるので、向いている習い事であればメキメキ上達したり、結果を出したりすることが期待できると思います。

長女に向いているのは何だろう…と考えると、今のうちからたくさん色々なことを経験するしかないのかなあ、と思うのです。

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