
面会交流ってなに?
面会交流という単語に聞き覚えのない方も大勢いらっしゃると思うので、まずは面会交流とは何なのかというと、離婚や別居後に別居親と子どもが会う権利のことです。
勘違いしがちなのですが、あくまで面会交流は子どもが親に会うための権利であって、親の権利ではありません。
月に一度程度が面会交流の相場と言われていますが、これは各家庭により様々ですし、子どもは成長して生活スタイルが変わってくるので、当初と同じようにいかないこともあります。
不倫相手と接点を持たせていた元夫
前夫は連れ去り別居をしている最中から、不倫相手とその子どもと、いちごに接点を持たせようとしていました。
例えば向こうの娘と電話で話をさせる、不倫相手とネットゲームをさせる、といったことです。
電話もネトゲも直接顔を合わせてこそいないものの、交流としては成立しています。
一体なぜこのようなことをしてしまうのか、私には不思議で仕方がありませんでした。
自身の不倫相手に子どもを会わせたり関わらせたりすることで、子どもが傷つくことになるかもしれないと、なぜ思い至らないのでしょうか。
前夫にしてみれば、自宅を離れようやく不倫相手と好きに会ったりできる時間をてにいれたものだから、その喜びを娘と分かち合いたかったのかもしれないし、自分の大事な娘を不倫相手に紹介したかったのかもしれない。
もしくはまだ裁判途中にもかかわらず親権を取った気持ちでおり、再婚後に不倫相手と家庭を持つことを想像して気分が薔薇色だったのかもしれません。
夫がなぜ不倫相手と関わらせろうとしていたのかは分かりませんが、理由はどうあれそれは夫にとっての都合であり、子どもにとってはなんら必要性のないことです。
子の引き渡しの裁判をしている途中そのことを知った私は、弁護士を通じて「不必要な第三者と娘との交流をさせないように」とお願いをしました。
本当は、不倫相手との交流をやめて欲しいとはっきり言いたかったのですが、当時は探偵さんからまだはっきりした証拠を入手する前だったので、遠回しな言い方しかできなかったのです。
前夫は、なんだかんだと理由をつけて渋っていましたが、最終的には私の要求に従ってくれました。
しかしそれは表向きのことで、裏では娘と不倫相手たちとの関わりを断とうとしませんでした。
不倫相手の痕跡
子の引き渡し裁判が終わり、いちごが数ヶ月ぶりに自宅に帰ってきた時のことです。
たまたまいちごの持っていた端末を操作した私は、いちごが最後にログインしたゲーム画面がそのままになっていて、チャットログが残っていることに気付きました。
そのチャットを見て目を疑いました。
なぜならそこに見覚えのあるキャラ名があったからです。
そう、あの不倫相手の名前です。
関わらせるなと言ったのに、、。
私は驚きと怒りと、またも裏切られた衝撃で手が震えました。
まず初めに頭に浮かんだのは、娘のいちごが不倫相手に直接もう会ってしまっているのでは、という心配でした。
弁護士を通してお願いしたにもかかわらず、交流させていたのは明らかだったので、この時点で前夫への信用は地に落ちています。
もしかしたら私に隠れて会わせていたのでは、と考えたのです。
私ははやる気持ちを抑え、娘を正面から見据えて「向こう(義理実家)にいるとき、パパのお友達の女の人に会ったことはある?」と質問しました。
娘は「ないよ」と首を横に振りました。
「パパのお友達の娘さんとかは?」
それも、娘は首を横に振りました。
娘の言うことを信じるならば、直接会わせてはいないということで間違いないだろうと私は判断しました。
しかしこのようなことがあった以上、今後もないとは言い切れません。
今後、つまり面会交流の最中です。
面会交流では、子が幼ければ同居親が同席することもあると思いますが、我が家の場合は子が小学校低学年であり、引き渡し場所に連れて行けば後は夫と過ごし、約束の時間になったら私がまた引き渡し場所迎えにいく、という流れになっていました。
極端な話、引き渡し後何をしようとも私は一才感知できないことになります。
不倫相手を警戒し、娘に釘を刺す
娘と前夫が会う分には何ら問題はありません。
しかしそこに不倫相手が関わってくるとなると話は別です。
私は娘に、以前ゲームをした人とまたゲーム内で一緒に遊ぶことになった時や、父親が誰かに会わせようとした時はすぐに必ず私に連絡するように、と伝えました。
娘はその時は私がなぜそんなことを言うのかわかっていない様子でした。
しかしその時の私がただならない様子だったことで違和感を抱いていたのかもしれません。
年月が経つにつれ彼女も成長し、父親が不倫していたこと理解し、当時は点と点でしかなかったことが線になり、なぜそのようなことを伝えたのかを察したようでした。
信用がない
面会交流の娘の意向は現夫のゆっぴーに確認してもらっています。
私には気を遣って話せないことがあるかもしれないからです。
小学校低学年のころは滞りなく行われた面会交流は、いまは娘の意向により行われておりません。
それはやはり、過去に前夫が行った問題行動のせいだと私は思っています。
娘にしてみれば、義理実家に遊びに行っただけのはずがなぜか転校することになり、そのまま自宅には帰れないし訳がわからなかったはずです。
元夫が裁判所に提出した書類によると、一応子どもを連れて別居を強行した夫なりの理由が書かれていましたが、結局のところ連れ去りの理由は後付けであり、自分が不倫して家を出るためのいいわけが必要だっただけだと私は思っているので、それに付き合わされた娘は良い迷惑でしょう。
加えて不倫相手と娘を会わせようと企んでいたのですから、娘が会いたがらないのも無理はないのかなという思いです。
離婚した芸能人の方で、別居親が再婚した後でも、子どもが両家を行き来しているなんて話も聞いたことがありますが、それはご両親がお子さんに誠実に対応した結果だと思います。
我が家のように前夫がまったく子どもの信用がない場合、なかなか難しいと言わざるを得ません。