ADHDのお薬、コンサータの注意点

ADHD
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コンサータを処方できる医師について

自分の子どもがADHDであることがわかり、病院を調べて初めて知ったことなのですは、病院はどこでも同じ薬を処方してくれるわけではありません。

ADHDのお薬で言えば、以前の記事にも書きましたが、コンサータは処方できる医師が限られています。

参考までに処方できるお医者さんを載せておくので、よろしければご覧下さい。

発達障害診療医師一覧

世にお医者さんは星の数ほどいらっしゃれど、こうして見てみると意外と少ないな、という印象です。

コンサータは、なぜ登録医しか処方できないのか

まずコンサータとは何なのかというお話ですが、ざっくりと説明すると、ADHDの人たちに足りない脳内物質を調整してくれるお薬で、注意力などに関係しているドーパミンやノルアドレナリンを増やしてくれます。

このコンサータというお薬はメチルフェニデートという物質でできています。

同じメチルフェニデートでできているお薬にリタリンというお薬がありますが、こちらは現在ではナルコレプシーの治療薬として使われています。

同じ成分なのにどう違うのかというと、リタリンはメチルフェニデートをそのまま薬剤にしているのに対し、コンサータはメチルフェニデートが徐々に放出されるよう特殊な加工がされています。

そのためなのか薬価がかなり高額なので、健康保険がなかったらと思うとぞっとします。。

ところでリタリンというお薬は、以前はうつ病の治療薬として使われていた時期がありました。

しかし、このお薬は病院で処方してもらうことができる上、服用時に爽快感や多幸感を得られることから、当時本来のうつの治療とは異なる別の用途に使われ、乱用されることが社会問題になりました。

リタリンを服用し続け中毒になった男性が飛び降り自殺をする事件が起き、また、リタリンを過剰に処方する病院があったこと、医師が不在にもかかわらず職員がリタリンの処方箋を出してしまったずさんな病院があったことなどから、リタリンの適用はうつ病は除外されナルコレプシーのみになり、リタリンを処方できる医師や病院を限定するようになりました。

リタリンの徐放剤であるコンサータも、2019年12月から登録制に変わり、医療機関で発行してもらえる患者カードがないと、処方箋があっても調剤薬局でお薬を処方してもらえません。

取り扱いには注意を

冒頭の漫画で描いたことは実際クリニックで言われたことなのですが、要は先生は、用途を間違えたり過剰に摂取すると危険だから気を付けてね、と言いたかったんだと思います。

上記のように本来の用途でない使い方をしてしまわないように、という注意喚起

私は最近作者さんの実体験による薬物乱用の漫画を読んだところなのですが、そのお話にも本来の用途とは別でリタリンを処方してもらう描写がありました。

なんと、過剰に摂取しすぎた結果リタリンに耐性ができてしまい、より強い薬物を求めてついには違法薬物に手を染める、、という展開になっていました。

恐ろしいことです。

子どもが誤って過剰に服用しないためにも、親がしっかりと管理しなくてはなりませんね。

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