
全寮制学校に入学
学費についてはこちらにまとめていますので、良ければ参考にしてください。
いちごの発達障害、ADHDの症状は決して軽いものではありませんでした。
日々の忘れ物に始まり、衝動性が強く、人が話をしていても割って入ってしまったり、自分の気持ち優先で他人の気持ちを推しはかることが難しかったです。
悪気なく、突発的に失礼なことを言ってしまうこともありました。
以前の記事にも書きましたが、コロナ禍で自宅学習しなければならない期間は特に大変でした。
学校の課題をまったくやらずに自分のやりたいことを優先、その結果食べっぱなし、部屋が散らかりっぱなし、という事態に。。
一番まずいな、と思う点は、本人が自分のダメさ加減に気付いていないところでした。
問題点を指摘して解決方法を導いてみるものの、当の本人に自覚がなく改善意識が見られないため暖簾に腕押し状態。
注意しても他人や物のせいにする他責傾向が強く、言い訳が多く反省しない。
お薬を飲むことで不注意や衝動性は改善されますが、パーソナリティの問題点は残念ながら薬では改善されません。
我々夫婦はどうすれば彼女を良い方向に持っていけるか何度も話し合いを重ね、試行錯誤した結果、我々ではない第三者に委ねた方が良いのではないか、という結論に至ったのです。
我々にはどうしても甘えが出てしまい、結局は悪いことをしても許してもらえるだろうとたかを括っているところもあるし、甘えの効かない専門家に任せた方が良いのではないかと思ったのです。
そして見つけたのが今通っている全寮制の学校でした。
規律正しい生活をして、自分のことは自分でする自立心が育てば良い。
お友達と一緒に生活する中でぶつかり合い、喧嘩や仲直りを経験し、もしかしたら中には自分と似た特性のある子もいるかもしれない、その中で自分の中の問題点に気付き、目的意識を持って改善してくれたら、と考えました。
大人になってから失敗するのと子どものうちに失敗するにでは、立ち直るまでの時間に大きな差があると思うのです。
大人になってからの失敗は、立ち直るまでに子どもの時よりもずっと時間がかかるし、引きこもりや精神障害に繋がる可能性もある。
だからこれは、今しかできないことだと思いました。
もしかしたら、このブログを読んでくれている方の中にも、我が子の発達障害に悩み、全寮制を検討している親御さんがいるかもしれません。
そんな方の参考に、少しでもなればと思います。
全寮制のメリット
① 自立心が育つ
掃除洗濯などは自分でしなければならないので、生活力が身につき自立心が育ちます。
②一生のお友達ができる
同じ釜の飯を食う仲間とはぶつかることもあるでしょうが、一緒に生活する中で絆ができ、一生のお友達になる思います。
③日々の生活のありがたみに気づく
日常生活のちょっとしたことでも、誰かがやってくれていること、その労力やありがたさがわかるようになります。
寮生活は数々の制限があるでしょうから、普段の生活がどれほど恵まれているかわかるはずです。
④親以外の信頼できる大人の存在ができる
親以外の信頼できる大人の存在はとても重要です。
全寮制小学校では先生と過ごす時間も長いため、密な関係が築けます。
例えば親に話しにくい内容でも、信頼する先生になら打ち明けられることもあるかもしれません。
⑤社会性が育つ
お友達と衝突を繰り返し、仲直りする過程を経験することや規律を守る生活をすることで社会性が身につきます。
⑥親が育児のしんどさから解放される
発達障害児を育てるには根気が要ります。
接する親も疲弊しますが、距離を置くことでそのしんどさから解放されます。
親だからこそ、疲れてしまうのです。
全寮制のデメリット
①学費が高額
私立校なので公立のそれよりはかなり高額です。
寮費、食費も別途必要になりますし、寮で使う備品(布団など)を買い足すと意外と初期費用がかかります。
全寮制に入学させていると話すとお金に余裕があると思われがちですが、我が家は全然全くそんなことはありません。
今はここにお金を費やすことが娘の人生で最も重要だと判断したから、そうしているのです。
この決断をしてくれた夫には感謝しかありません。
②送り迎えが必須
学校によって土日は帰宅するところと、帰宅は長期休暇だけのところと、方針が異なります。
いずれにせよ寮がよほど自宅に近い場合でないかぎり、送り迎えは必須になります。
③家族と過ごす時間が少なくなる
ほとんど寮で生活するため、家族との時間は減ってしまいます。
子どもも慣れないうちは家を恋しがるでしょうが、お友達や先生との環境に徐々に馴染んでいきます。
まずは体験入学がおすすめ
全寮制私立小学校には、1週間ほどの体験入学・体験入寮を実施している学校があります。
費用は寮費合わせて5~6万円くらいが多い印象でした。
気になる学校を見つけたら、まずは体験入学してみると良いでしょう。
メリットもデメリットもある全寮制ですが、我が家は行ってよかったと思っています。