
長い夏休み
我が家の長女いちごは発達障害で、ADHDとASDを持っています。
普段は学生寮で暮らしていますが、長期休みには帰宅します。
昨年の夏休みはかなり大変な目に遭ったので、休みで家に帰ってくるたび家族は戦々恐々としておりました。
そんな中また夏休みです。
恐怖しかない。
帰宅直後はわりとまともな娘だが…
寮から帰宅して数日の間は、わりとシャッキリした感じの娘ですが、家での生活に慣れるにつれ色々とおかしな部分が出て来ます。
帰ってきたばかりの時期は片付けもテキパキしているし、周りのことに少しは気を配れています。
しかし数日すると、まず動作がだんだんと遅くなります。
どういうことかというと、例えば、ご自身がお料理をするところを思い浮かべてみてください。
私は料理をよくするので、ここでは料理に例えさせてもらいますが、お料理をしない方なら、お掃除や洗濯、旅行の支度など、なんでもいいです。
料理のスピードというのは、皆さんどんな感じでしょうか。
テキパキ素早くする方もいれば、ゆっくり丁寧な方もいるかなと思います。
けれど大体の場合、スピードはその時によって変わりませんか?
暇な時ややる気がない時、具合が悪い時などは料理のスピードは落ちるし、逆にお出かけから帰って来てすぐにご飯の時間になってしまう時や、子どもがお腹を空かせて待っている時などは、急いで支度をしなければならないためスピードは早まると思います。
普段からテキパキ進める方でもスピードには変化があると思うし、普段はゆっくり進める方でも、時間に追われサクサク進めざるを得ない場面というのは、どうしても出てくると思うんです。
しかし、いちごは全てがゆっくりなんです。
あと5分で家を出ないと間に合わないのに荷物がまとまっていなくても、特に急かされる事柄がないときでも、常にゆっくりでかつその速度が変わることはありません。
急ぐ、ということがないです。
本人は急いでいると言いますが、側から見ているととてもそうは思えません。
それから、話題がころころ変わってすぐに発散してしまいます。
これは以前からずっとそうですが、やはり変わりません。
帰ってきた時は、会うのが数ヶ月ぶりなため、なんとなく大人っぽくなったかな?しっかりしたかな?という印象を受けるのですが、数日すると、やっぱ変わってないわ…とため息をつくことになります。
自宅で過ごすのは、発達障害に向かない
いちごは普段は寮で生活しており、寮の周囲はわりと自然が豊かな環境です。
基本的には寮と学校の往復で、友達と遊びに行けるところは限られています。
しかし自宅に帰れば、そこはショッピングモールや雑貨屋、本屋など魅力的なものが近場にある環境なため、寮での過ごし方とは変わって来ます。
いわば寮では勉強に集中しやすい環境であるのに対し、自宅では気が散るものがたくさんあるわけです。
学校の先生のお話では、楽器の練習や勉強を頑張っており、学年より先に進んでいる項目もあるとのこと。
でもそれは、気が散る環境にいないからだと思うのです。
ちなみに、寮ではゲームの持ち込みは禁止です。
帰ってくると、あれをやりたい、これをやりたいという欲が出て来て、もちろん時間は決めてやらせていますが、気が散る要素が多すぎるようです。
改めて、いちごには自宅での生活は向かないなと感じました。