発達障害の小学生、波乱の寮生活

ADHD
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ADHDの長女いちごは、全寮制小学校に通っています。全寮制に通うことに決めたいきさつは

学費については

いちごは継父が好きすぎて、実母の私なんてそっちのけです。。

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寮生活の問題点

まず寮生活では、ADHD児によく見られる『片付けができない』という弱点が表面化しました。

自宅ではつい親が手を貸してしまったり、先回りしてしまうこともありましたが、それがなくなったためだと思います。

ADHDは物を元あった場所に戻すのが苦手です。

その上やるべきことを後回しにしてしまいがちなので、『とりあえず』で一旦仮にそこに置いたものでもそのまま放置し、時には放置したことさえ忘れてしまいます。

忘れものもとても多いです。

そして気が散りやすいので、いざ片付けに取り掛かってもなにか気になる刺激があるとそれにひきよせられ、本体の片付けがおざなりになってしまいます。

いざ何か必要な物があっても、その物を置いた場所もわからないし部屋も片付いていないし、探しても見つからないということが多々あります。

やっかいな性質です。

とはいえ自分の問題を自分で解決する癖をつけないと、『誰かが何とかしてくれる』という甘えた思考に陥りやすいので、ここは頑張って乗り越えてもらいたいところです。

私物が無くなった!

こういうことが起こるだろうなと思っていたのですが、寮のお部屋から私物がなくなったそうです。

いちごは初め、お友達が勝手に持っていったに違いないと訴えていました。

「⚪︎⚪︎ちゃんが取った!」

あまり必死に訴えていたものだから、人のものを取るなんていけないことを、どうやって解決すべきかとても悩みました。

でも、ちょっと待てよ、本当に取られたのかな?と私は思いました。

上記のようにADHDは片付けが苦手で、なくし物が多くそれはいちごも例外ではありません。

今までは何かをなくしても、なくす場所がいつもマンション内であったため、幸いにもどなたかが拾って届けてくれることが多かったです。

水筒など名前を書いてあるものにいたっては、管理人さんから直接連絡をいただいたこともあります。

つまりなくす場所がマンション内部という比較的目につきやすい場所であったことと、親切な方ー多くは良識のある大人の方かもしれませんーがたまたまいらっしゃったという条件が重なったことにより、なくしものが運良く見つかっていたにすぎません。

いちごが「お友達に持って行かれた」と言っているものが本当に部屋から持って行かれたのか、それともどこかに置きっぱなしにしていたのがなくなってしまったのか、部屋から見つからないだけなのか、私にはわかりません。

パターンが多すぎるからです。

今まではたまたま見つかっていたからよかったものの、いつかはこういうことになると思っていました。

例えばどこかに置き忘れてしまったとしても、寮となると住んでいるのは子どもが多いし、ほとんどがいちごと同じ小学生、年下の子もいっぱいいます。

誰かの忘れ物だと分かっていても、もしそれが自分の欲しい物であったとしたら、まだ分別のきかない子どもにはきちんと届けることは難しいのではないでしょうか。

全てが勉強の機会

いちごが「お友達に持って行かれたに違いない」と訴えていたものは、転校前の学校の親友から貰ったシャープペンでした。

いちごは今まで本当にものを大切にしない子でした。

加えて彼女の性質なのか執着心がないせいで、ADHDのものをなくしやすい性質に拍車がかかっていたように思います。

家の鍵、水筒、上着、パスケース、上履き、傘、ぱっと思いついただけでも今までこれだけものもを忘れています。

執着のない娘にしては珍しく、今回なくなったシャープペンについてはずいぶん言及していましたので、親友に貰ったという付加価値が付いていたことで少しは大切な物だったのかもしれません。

大切なものが見つからないのはとても残念だけれど、私は今回のことは良い勉強になったと思っています。

ものはきちんと管理しないとなくなってしまう、そのことを身をもって体験したからです。

今までは運良く見つかっていたけれど、毎回そういうわけにはいかないと、よく分かってくれればそれで良い。

私は今後一切口出ししないつもりなので、彼女がどのように対策していくのか見守るばかりです。

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