長女の発達障害について,恥ずかしながら私は全く気付いていませんでした。
きっかけとなったのは,現在の夫,つまり私の再婚相手のゆっぴーの一言でした。

極端にだらしがないだけだと思っていた我が子
それまでのところ,私は娘のいちごについて,とってもだらしない子だという認識はありました。
幼い頃から片付けが苦手で,使ったものは使いっぱなし。
おもちゃを持ち出すと,持ち出したところに置き忘れることはしょっちゅうです。
片付けをしたらしたで、例えば小物を多く使うような遊びをしていたとして,片付けた後に『片付け忘れ』として2〜3小物が残ったまま,ということもありました。
自主的に勉強をしない
自分から進んで勉強する,ということがほとんどありませんでした。
小1の頃から進○ゼミのような家庭学習講座を受講していましたが,自分からはやらないので,声かけをしてやっとやる程度。
結果的に手付かずの教材が溜まっていき解約することになりました。
そんな状態なので,コロナ禍での家庭学習の時期は最も気を揉みました。
衝撃的だったコロナ禍での出来事
その当時は私はシングルマザーとしていちごを育てており,昼間は仕事のためどうしても家を空けなければなりませんでした。
一方のいちごは,コロナがちょうど蔓延し始めた時期で,学校も対応に追われ,やっとリモート授業がはじまった頃。
いちごは私は留守にしている間,1人でPCに向かいリモート学習や,学校から出された課題などをこなさなければなりませんでした。
ところが私が仕事から帰ってきても,課題が何一つ進んでいません。
部屋は散らかり,昼食にと作り置きした食事のお皿も,シンクにすら運ばれていない。
この時には驚きと失望と怒りがごっちゃになり,自分で自分の感情をどう処理したら良いかわからず,心の平常を取り戻すのに数時間要したことを覚えています。
この事件で私は『いちごは特別にだらしがない子』という認識をより強いものにしましたが,小学校低学年だったということもあり,挽回のチャンスはまだまだあると考えました。
つまりまだ発達障害であるという考えには至らなかったのです。
夫からの一言
ところが今の夫は、一緒に暮らし始めてすぐにいちごに違和感に感じたようでした。
いちごは一緒に暮らし始めてすぐにゆっぴーに懐いたのですが,懐き方が普通ではないなと感じていたようです。
当初は実父がいない寂しさから自分に甘えてくるのかな,と思っていたらしいのですが,どうも様子が違う。
時間場所,相手の都合をわきまえず話しかけ,話題が取り留めもなく,行動が衝動的であること。
体の一部が常にソワソワ動いていること,つまり多動。
物をよく落としたり,忘れ物が多いこと,つまり不注意。
「いちごちゃん発達障害じゃない?」
その言葉を聞いた時には,驚きでいっぱいで,すぐに言葉が出てきませんでした。
確かに特別にだらしがない子ではあるものの,低学年だしできない部分はたくさんあっても仕方がない。
私はそう考えていたのです。
しかし実は思い返すと,たくさん問題行動があったのです。
次回はそのことについて詳しくお話したいと思います。