
プリスクールとは
プリスクールとは何なのか?
私が子どもの頃はそんな言葉は聞いたこともありませんでしたが、プリスクールとは、英語教育をしてくれる未就学児の施設で、最近はこの言葉を耳にすることも多くなってきました。
オールイングリッシュの私立幼稚園のようなものと考えるとわかりやすいかもしれません。
ただ、幼稚園は自治体により違いがあるものの、3〜4歳からが対象なのに対し、プリスクールは2歳前後からと、割と早い年齢から受け入れをしているところが多いです。
先生は外国人、日本人など国籍はさまざまですが、スクールでは基本的に使用言語は全て英語です。
なぜプリスクールに行かせることを決めたか
我が家は特に教育に力を入れる方針ではなかったので、幼稚園も小学校も、自宅の近くでいいよねと考えていました。
習い事といえば公文くらいですが、これは第一候補の習い事だった体操スクールの空きがなかったためでした。
夫は、自分はインターナショナルスクール出身のくせに、なぜか早期英語教育には反対していました。
日本語と英語を混同してしまうから、らしいです。
なので当然日本語の幼稚園に通わせる予定でいましたが、なぜ方針が変わったのかというと、一つは、早くから娘が英語と日本語の区別がついていたからです。
文字で見た時だけでなく、街中やTVで英語を耳にした時も、「これ英語」と言うのでなぜわかるのかなと不思議でした。
英語だけではなくカタカナ、漢字、数字などの分類もなぜかできているようでした。
区別ができているのなら、懸念していた英語と日本語を混同することがないのでは、と考えたのです。
さんごは元々分別がとても得意なのかもしれません。
例えば、オモチャを片付けるとき。
ブロック、お人形、おままごとなど、それぞれ用途に合わせて片付けるところが別々なのですが、さんごはオモチャのお片付けが驚くほど上手で、どれをどこにしまうのか、かなりしっかりと分類ができていました。
二つ目は、選択肢が広がるから。
将来を見据えた時に、日本だけでなく海外を視野に入れることができます。
もう一つは、自己主張の強さ。
次女のさんごの性格を一言で表すとするならば、『自己主張の強い子』です。
まるで自我の塊みたいに意志が強く、あまりにも気が強いので、日本の右にならえ的な教育は合わなさそうだよね、その時になったら苦労しそうだね、というような会話は、夫婦で日常的にしていました。
なにせどんなに説得しても、ベビーカーに頑なに乗らず3歳を迎えようとしているくらいです。
もしかしたらインターナショナルスクールとかの方が合うのかも?なんて話をしながら近所を調べてみたら、自宅から比較的近い距離にプリスクールがあるのを見つけました。
それならものは試し、体験レッスンさせてみようか、となったのが発端です。
気が強すぎて入学を断られるのでは…という心配
スクールでは体験レッスンを設けており、参加した後に入学の合否を発表してくれるとのことでした。
つまり体験レッスンと言ってはいますが試験も兼ねているわけです。
しかし前述したように、さんごは大変意志が強く短気で気がつよっつよです。
お友達ともやっていけるのか、という心配がありました。
鼻水が出れば「鼻水!」と叫び、すぐにティッシュを渡す、もしくは拭いてやらないとブチ切れる。
靴下がずれたり、服の裾がめくれていれば「チキンして!(きちんと、の意味)」と叫ぶ。
転んで痛くても、泣かない!と叫び我慢する様子には、驚きを通り越して引きました。
泣いてはいけないと言った覚えはないので、自ら泣かないと決めているのだと思います。
なんという気の強さ…。
髪型や服装も、二つ結びにしろだの、どこのボタンを留めるだの指定してきます。
要求が多い上に内容が複雑で、まだ大人のようには正確に喋れないですから、何を言いたいのか伝わらないため、親ですらどうするのが正解なのかわからないことが多々あります。
そんな時でも彼女は妥協せず、長いことキーキー言われるので、とても疲れます。
元々の気質に加えてイヤイヤ期が重なり、かなり扱い辛いと思うので、果たしてこんな子がプリスクールに入れるのだろうか、と思うのです。
プリスクールのデメリット
結果から言うと、次女は無事に入学することができました。
入学できるという知らせを受けた時には嬉しかったですが、反面、これで本当に良かったのかな?と疑問もありました。
なぜかというと、プリスクール入学についてとても気がかりなことがあったからです。
それが、プリスクールに通う最大のデメリット、費用がかかる点です。
子どもが小さいうちは貯蓄するチャンスなので、予想外の出費が数年に渡りかかってしまうのは、とても不安でした。
物価が数年前と比べて体感1.5倍くらいなので、思うように貯蓄できないのはかなりストレスです。
公立の幼稚園と比べると費用は雲泥の差がありますし、行政の補助もありません(中には補助対象の施設もあるようです)。
他にデメリットを挙げるとすると、日本の幼稚園と比較するとイベントが少なめです。
長女は公立幼稚園だったのですが、春秋の遠足、七夕祭りやバザー、音楽会にお遊戯会、お餅つきなど保護者参加のイベントがたくさんありましたので、園に行く機会はとても多く、子どもたちと関わる時間がありました。
また、公立は保護者のお手伝いありきなので、負担はかなり大きかったですが、園でお仕事をしていると普段の子どもたちの様子がよく分かり、それはそれで貴重な経験でした。
一方プリスクールは欧米基準なのか、七夕のような日本らしいイベントはありません。
これらに関してはスクールにもよると思うので、イベントを多く開催し、日本的なイベントもするスクールもあると思いますが、さんごが通うスクールはあまりない様子です。
イベントが少ないのは保護者の負担は軽いですが、普段の様子がわからないのは寂しい印象です。
また、プリスクールは基本的に毎日登校し、朝から14時くらいまでなので、平日習い事をしにくいというデメリットがあります。
終わった後行けばいいじゃない?と思いますよね。
しかしまだ2歳の子にとってはスクールに通うだけでかなり体力を消耗するので、スクールの後習い事、というのは子どもにとっては結構大変なんじゃないかなと思います。
年齢が低い間は午前中にしか開催しない習い事もあるので、そういった意味でも通いにくいかもしれません。
娘はスクールに行った日はお昼寝で爆睡してしまいます。
我が家は当初は公文に行っていましたが、スクールを早退しないと公文に通えないことと、イヤイヤ期が酷く先生の指示に従わなくなってしまったことから、習い事は一旦お休みすることにしました。
3歳以降になって体力が付いてきて、イヤイヤ期が落ち着いたら再開するか考えようかなと思っています。
もう一つデメリットを挙げるとすれば、小学校入学以降、せっかく覚えた英語を忘れてしまいやすいことです。
ご存知の通り語学は使わないと忘れてしましますから、英語漬けだった毎日が日本語を主とする教育に以降することで、英語レベルはどんどん落ちてしまいます。
ですので、スクール卒業後も英語教育は継続しなければなりません。
プリスクールのメリット
イベントは少ないですが、英語を勝手に覚えてくるのは大変なメリットといえます。
さんごは通い始めてまだ2ヶ月ほどですが、先生の話す簡単な英語は理解しはじめている様子ですし、家でいきなり英語を話し始めて驚くことが増えました。
まだ文章は話せないのでほとんどは単語ですが、色や数、手を洗う、これが欲しい、などは英語で言ってきます。
もう一つのメリットは、反抗期で手のかかる子どもを見てもらうことにより、自分の時間が確保できることです。
自宅保育をしていると、反抗期が始まる2歳ごろから幼稚園に入れる年齢になるまでの数年が本当に辛いんです。
自宅で遊ぶと散らかり、1日に何度もお片付け。
外に行けば行ったで、あっち行くこっち行くと連れまわされ行きたいところに行けないし、おかげで最近私は買い物も満足に行けません。
楽しく保育しているよ!というお母さんは自分を誇って下さい!
一時保育は全然枠が取れないし、私は結構辛かった思い出が多いですね…。
どうしても毎日イライラしてしまい、反省する毎日です。
大人しかった長女でも辛かったですが、気が強すぎる次女は更に辛いです。
そんな大変な時期を、お世話をしてくれる上に英語まで教えていただけるのは、感謝しかありません。
子どもは可愛いですが、24時間毎日一緒に過ごすのは時にしんどいものです。
経済的にどうにも厳しいなと感じたら途中で辞めることも考えますが、少なくとも幼稚園に入れるまでの間は、少しでも自分の時間を作るため、一時的にでもプリスクールに頼ろうと思っています。