発達障害の全寮制小学校、学費や環境

ADHD
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全寮制にした理由

我が家の長女、いちごはADHDで、現在全寮制小学校に通っています。

全寮制を検討した経緯についてはこちらにも詳しく書いていますが、本人に発達障害自覚がなく、このままでは改善が難しいと判断したことが大きな要因です。

家族にはどうしても甘えが出てしまうので、敢えて甘えの効かない環境に置くことが重要だと思いました。

自分の問題に気付いてないからこそ、他の問題児を見て「大変だね」なんて言ってますが、私からしたらどっちも変わらないくらい大変です。

全寮制小学校学費について

ところで全寮制と聞いて気になるのは、やはり学費のことなのでないでしょうか。

いちごの学校を選ぶ時に色々と調べましたが、学費を学校のHPで明記している学校とそうでない学校があり、私としては費用が一番気になる問題だっただけに、「ちゃんと書いてくれー」と何度思ったことか知れません。

ご参考までに娘のいちごが通っている学校の学費はこんな感じです。

授業料36万
教材費12万
設備維持費15万
寮費70万
教育充実費10万
年額

寮費、高っ!!

この他、検定料や課外活動費が別途必要になりますし、初年度は入学金、入寮費、父母の会費を納付しなければならないので、かなりの金額になってきます。

また、寮で使うお布団・電気スタンド・ドライヤー・洗濯用品・シャンプーリンスなどの日用品を一式買い揃えると初期費用が思いの外かかり、この他にも学校が遠方であるなら交通費も必要になります。

いちごの通う学校は自宅からかなり遠いです。

学校の指定するお迎えの時間が午前中だったりすると、学校近辺の宿で前泊しないと間に合わないので、その場合宿泊費もかかります。

では普通の私立小学校の学費はどの程度かというと、都内の私立小学校で学費を公表している学校をランダムに3校調べてみたところ、年額でこのようになっていました。千円単位は繰上げにしています。

A校
授業料55万
教育充実費8万
施設維持費15万
積立金4万
学級費2万
PTA費1万
B校
授業料46万
教育充実費8万
施設維持費15万
合宿費6万
後援会費4万
C校
授業料65万
教育充実費12万
父母会費2万
給食費12万

全寮制だとこの金額に寮費が追加されるイメージになるかと思います。

この金額を小学校1年生から6年生まで支払うとなると、胃が痛くなってきます。

我が家は一般家庭ですが、娘の話を聞くと同級生にはお金持ちが多いみたいで、住んでいる地域が高級住宅地ばかりでびっくりしました。

授業の様子

いちごの学校ではクラスは少人数制なので、いつでも先生に質問できる環境のようです。

発達障害を持ついちごが学校を選ぶにあたり重要視したのが、クラスが少人数制であることでした。

いちごのような不注意が強めなADHDは、大勢人の中では埋もれてしまい注視してもらいにくいからです。

その点少人数であれば先生の目が行き届きやすく、また勉強面でも柔軟なので、検定を受けて規定の学力に達していれば自分の学年より先の勉強に進むことができます。

そう言った意味では得意教科を伸ばすことができ、検定に合格する事で自信を持つこともできるでしょう。

寮生活の様子

部屋は2人部屋になっており、男子寮と女子寮は別になっていますが談話室は兼用で、そこでみんなでTVを観たりゲームをしたりして過ごしているようです。

ゲームといってもスマホやSwitchなどの電子機器は持ち込み禁止なので、テーブルゲームです。

また、女子数人でグループになって、洗濯物当番を決めて一括で洗濯をしているとのことでした。

常に一緒に生活しているだけに、いつでもみんな仲良しというわけにはいかず、トラブルもあるようですが、先生が介入して解決しているようです。

先生の様子

今の学校に通わせる大きな要因の一つになったのは、先生への信頼です。

体験入寮1日目から、先生はいちごの問題行動に気付いてくれました。

いちごの問題行動は表面化しにくいのですが、たった1日でそんなことまで読み解いてくれるのかと感激し、この先生になら安心してお任せできる、と思ったことが大きかったです。

そして何より、遠慮なく叱ってくれること!

いちごは今まで学校では目立たないがゆえに怒られた経験がなく、自分はどっちかというと優等生であると勘違いしていました。

上の漫画のような感じで、よく怒られている子を下に見る発言もあったんです。

しかし、同じADHDでも症状の現れる方向性が違うだけで、いちごがもし男の子で多動タイプであったなら、きっとしょうくんと同じように毎日先生に怒られていたに違いありません。

今まで良い子ちゃんだと思い込んでいたいちごにとって、親ではない別の大人に叱ってもらえることは、自分の欠点に気付けるまたとないチャンスになるでしょう。

全寮制を検討している方へ

全寮制に何を求めるのかによって学校を選ぶ基準は変わってきます。

普通の公立や私立よりも質の高い教育を求めるのであれば、広大な敷地に最新の設備を誇る全寮制の学校が選択肢に入るでしょうし、不登校であれば各自の個性を重んじた学校や自立支援をしてくれる学校、というように。

発達障害にも色々ありますが、我が家の場合は娘に『失敗』をさせることと、その『失敗』から上手く立ち直ることを学習できる環境であることを重要視していました。

それができそうな学校を探した結果、少人数クラス制の学校に行きつきました。

いちごは一見発達障害だとは全く分かりません。

友達が多く勉強は普通、ちょっと忘れ物が多くてぼんやりしたところがあるけれど普通の子です。

逆にいうと、深く付き合わなければ彼女の問題には気付かないほど分かりにくく見落とされやすく、そこを見ていただくには少人数のところを探すしかないと思ったのです。

例えば発達障害であっても特定の分野に秀でているタイプであれば、程度にもよりますが個性を伸ばすタイプの学校も選択肢の一つです。

残念ながらいちごはそのタイプではないので、社会生活を送れるよう早くから手助けしなければなりませんでした。

このブログは発達障害のお子さんを持つ親御さんに向けた記事が多いので、もしかしたら全寮制を検討されている方が読んでくださっているかもしれません。

学校選びは大変ですが、お子さんにぴったりの学校が見つかることを祈っています。

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