こんにちは!ねりです。
子どもを夫に連れ去られた後、夫のGPSやiPadの履歴から浮気を疑った私は、探偵さんに依頼して証拠を掴むことに決めました。
慰謝料を請求する目的もありますがそれよりも、浮気して子どもを連れ去った証拠を得れば子の引き渡しの裁判で有利に働くかもしれないと考えたからです。

探偵事務所を探そう
まずは探偵事務所探しです。
私は人生で探偵さんのところを訪れるのは初めてでした。
兎にも角にも、話を聞いてみないことには何もわかりません。
そこでまず初めに選んだのは、全国展開している大手の有名探偵事務所でした。
早速話を聞きに行ってみましたが、残念ながらこのような多くの支店を持つ大手探偵事務所は費用も高額で、たった数時間の張り込みでも目玉が飛び出るくらいの金額!
大手さんは確実に証拠を得るため複数人で張り込みをするとのことでしたので、その分人件費がかかってしまうのです。
例えば出入り口が複数あるようなところであれば、複数人での張り込みはかなり有効だと思います。
私の場合弁護士さんにもお金がかかっている以上、あまり予算をかけられず残念ながら大手さんは諦める他ありませんでした。
そこで今度は義理実家近くの個人探偵さんに頼むことにしました。
HPに提示してある料金がかなり良心的で、これならお支払いできると思ったからです。
ちょうど子の引き渡し裁判で義理実家近くの裁判所に出向かなければならなかったので、その時に事務所に伺い、面談をお願いしました。
こちらは、以前行った大手さんとは違う個人の小さな探偵事務所でした。
私は、疑わしい女性が夫と同時期に同地域に引っ越していること、夫が不可解なほど毎度同じアパートに滞在していることから、そこに女性が住んでいると確信していることを伝えGPSのスクショを見せました。
オーナーさんはとても親身になって話を聞いてくれました。
が、同時にある問題点も指摘してくれました。
いつ張り込むか
問題一つ目は、張り込みをする日程です。
夫がアパートを訪問するのは決まって日中、それもいちごが家にいない学校のある曜日で、おおよそ9時から14時くらいまで、曜日は決まっておらず1~2週間に一度の頻度でした。
それはつまり確実に夫が現れる日が特定できないことを意味します。
これが毎週金曜日だとか、決まっていたらその日だけ張り込めば良いのですが。。
一番確実なのは、現れるまで張ることです。
この選択肢は、資金がある方にならアリだと思いますが、残念ながら私には、、(以下略。
その時、私は最初に足を運んだ大手有名探偵事務所の方に言われたことを思い出しました。
相談にのってくれた探偵さんが言っていたこと。
「調停中とか裁判中だと、不安になるのか裁判が終わった後なんかに不倫相手に会いに行く人が意外と多いんです」
これだ!と思い、張り込みは次の期日の前後にしてもらうことに決めました。
もし空振りに終わったら数十万円が消えることになりますから、ある意味賭けに近かったですよね。
けれど私は、実際夫が一度目の期日の時に出廷せず、不倫相手のアパートに行っていたことをGPSで見て知っていました。
なので、きっと行くに違いないと確信を持っていました。
どこで張り込むか
もう一つの問題は、張り込み場所の問題です。
夫の不倫相手のアパートは住宅街にあり、全ての部屋の入り口が道路に面したタイプの2階建てアパートで、比較的撮影しやすく、出入りする場面を抑えることができれば部屋番号も割り出すことができそうでした。
しかし、例えば住宅街に長時間見知らぬ車が停まっていたら、どう思われますか?
そうです、近所の方に不審がられます。
そこで不審がられないよう駐車場に停めてそこから監視・撮影するのがベストですが、駐車場に停めたとして、そこから部屋が確認できるかどうかという問題があるのです。
しかしこの問題は、面談後なんと探偵さんが契約前にもかかわらず現場を下見してくれて、ちょうど良い駐車場を見つけてくれたことで解決することができました。
まだきちんと契約のお約束をしていないのに、です。
本当にありがたいお話ですよね。
相談の段階から信頼できそうだなと思っていましたが、これがきっかけでこの方なら!と思い正式にお任せすることに決めました。
この時の探偵さんはとても親身に対応してくれて、それから数ヶ月後に偶然夫と不倫相手見かけたそうで、写真を撮って送ってくれたこともありました。
今でも感謝しています。
夫と不倫相手の情報を探偵さんに送る
ちょうどこの頃、義理実家に行った夫から「自宅に残してきた自分の荷物を実家に送って欲しい」と弁護士経由で頼まれていました。
夫は義理実家に遊びに行く体で出て行ったので、ほとんどの荷物が残されたままだったのです。
人を騙して出て行った上荷物を送れとは図々しいお願い事でしたが、自宅に置きっぱなしの夫の荷物を見るたびに嫌な気持ちになるので送ることにしました。
この時、夫の私服を全て写真に撮り、探偵さんに送信しました。
夫の顔写真は送ってあり、風貌は知らせていましたが、服装が分かれば見つけやすいからです。
特にお気に入りの服は印をつけておきました。
後に探偵さんが送ってきた不倫相手の家で撮られた夫の写真は、まさにそのお気に入りの服を着て写っており、思わず笑ってしまいました。
探偵さんにも、「教えていただいた服だったのですぐわかりました!」と言っていただけました。
後は相手の女性の情報ですが、こちらも比較的容易に集めることができました。
なぜなら女性は時折SNSに自撮り写真を載せており、自らの身体的特徴についても書き込んでいたからです。
そのある特徴が、日本人女性の平均的なものとかけ離れていたため、これもやはりかなり目立つ結果になりました。
予想がぴったり
そして迎えた期日。
期日の前日と翌日、2日に分けて張り込みをしていただきましたが、結果から言うと翌日に夫がアパートにやって来て、その様子を捉えることができました。
有名探偵事務所の方が言っていた通りのことが起きたわけです。
実はこの期日が子の引き渡し裁判の最後の期日となり、同時にいちごが私の元に帰ってくることが決まったのですが、この様子はまた別記事に書かせていただきます。
この日私は仕事中だったのですが、夫のGPSを監視して、動きがあればすぐに探偵さんに連絡し、リアルタイムで位置を伝えていました。
「今家を出ました」
「今コンビニに寄ったみたいです」
「アパートの近くにいます!」
こんな感じで。
GPSってほんと凄いですね、移動中も正確にわかるので助かりました。
その甲斐あってか無事撮影に成功、夫がアパートに入っていく様子が探偵さんからLINEで送られてきました。
そこまでは良かったのですが、送られてきた夫の写真を見て私はなんとも言えない悲しい気持ちになりました。
不倫の証拠を見て落ち込んだのではありません。
その日は夫にとっては判決で負け、子どもを手放すことが決まった翌日です。
にもかかわらず、写っている夫はニヤケ顔で鼻の下が伸びていて、判決の翌日にこんな顔をして不倫相手のところにのこのこ出かけていくなんて、がっかりというか、呆れてしまったのです。
夫はこの日かなり長いことアパートに滞在し、ついにはなんと不倫相手の子どもが学校から帰って来ました。
そう、不倫相手も子持ち。
彼女も配偶者を裏切って夫と同じ地域に子連れで別居していたのです。
そして夫は、不倫相手の子どもともすでに会っていたのでした。
我が子の引き渡しが決まったその翌日に、ニヤケ顔で不倫相手とその子どもに会って、一体夫は何を思い、何を話したのでしょうか。
夫の気持ちになって考えてみましたが、私には上手く想像できませんでした。
今までの頑張りが報われた
色々と複雑な思いはあるものの、私の身の上に起きた一連の出来事は一つの区切りを迎えました。
最初に話を聞きに行った探偵さん、親身になって話を聞いてくれ、張り込みをしてくれた探偵さん、そして仕事中でもGPSを記録する許可をくれ、協力してくれた職場、色々な人に助けられ、努力が実を結びました。
不倫相手の撮影もでき、住んでいる部屋番号が分かりました。
後は弁護士さんに住民票を取ってもらい、内容証明を送ったら慰謝料の請求ができます。
ここまで長かったけれど、ひとつ乗り越えた満足感のようなものを感じていました。
この時までは。。。